盆栽アプリで地域振興!?

少しずつ育っていく盆栽を眺め、癒やされる

スマートフォンの普及にともない、「アプリ×地域振興」という動きが萌芽しつつある。そのひとつが、埼玉県さいたま市の伝統芸術「盆栽」をテーマにした盆栽育成アプリ『つい、盆栽。』。さいたま市大宮盆栽美術館監修のもと、地域振興を目的に作成されたアプリで、iOS版・Android版がリリースされている。

アプリを起動すると、まず盆栽に名前を付けることになる。そして、水やり、手入れ、話しかけ(Twitter、Facebookへの投稿)をすることで、どんどん成長していき、やがて立派な盆栽となっていく。他の栽培・育成系ゲームと比べると、ゲーム性はそこまで高くないが、和風なBGMとともに心静かに盆栽を眺める時間は、独特の雰囲気を醸し出している。

もちろん、地域振興を狙った機能も搭載されている。美術館収蔵の盆栽ギャラリーの閲覧や、さいたま市の観光スポットにチェックインすることで、特別なアイテムが入手できるというもの。実際、効果は出ているのだろうか? 社団法人さいたま観光国際協会の担当者に聞いてみた。

「まず、アプリ自体の反響は大きかったです。アプリのカテゴリー別ランキングでも上位入りしましたし、話しかける機能や名前を付ける機能が好評で、ネット上でも話題にしていただきました。また、美術館や協賛店でアプリ画面をみせることで、入館料割引などのサービスが受けられる仕掛けも用意しました。美術館の方は『いつもの客層とは異なる若い人が来てくれた』と喜んでいました」

他にも日本全国で地域振興を目的にした無料アプリが多数リリースされている。たとえば、観光案内をおこなってくれる『熊本ご当地アプリβ』、『海軍カレー』(横須賀市)、『諏訪市まち歩きナビ すわなび』や、ご当地キャラを堪能できる『東北ずん子』、『マブヤーあっち向いてホイ!』(沖縄県)などだ。アプリを使った地域振興はこれからますます増えそうな予感。試しに出身地の地域振興系アプリがあるのか、探してみてはいかがだろうか?

(佐伯望)

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