プロ直伝! Photoshop画像加工術

「カーブ」(トーンカーブ)での加工例。(1)のRGBがまとまっている項目で、(2)のカーブ全体を上げることで明るく、S字にすることでコントラストを上げることができる

キラキラ、ポラロイド風、明るくしたり、トリミングしたり…いまや誰でも簡単に画像の加工ができるご時世。そんななか、画像加工の“定番ブランド”Adobe社から、高度な画像加工機能を搭載したアプリ「Photoshop Touch for phone」がリリースされた。これまでも簡易的な機能のみを搭載した無料アプリ「Adobe Photoshop Express」は存在したが、当アプリは、PC・Mac向けの本格画像加工ソフト「Photoshop」の高度な編集機能のメインとなる機能がそのまま搭載された、いわば「本物」の登場なのだ。

「プロが仕事でも使う機能のかなりの部分が入っているので、これで450円は安すぎる」とは、360度からコスプレ写真を閲覧できるアプリ「COSPLAY SHOWCASE」などでも話題の写真家・杉山宣嗣氏。今回は杉山氏に、素人でもできる写真加工のコツをうかがった。

「他のスマホアプリでは、細かな調整がきかないので、“加工している感”の強い写真が多くみうけられますが、Photoshopならば写真の魅力を引き出す自然な加工もできるわけです。まずは、“レベル補正”と“トーンカーブでの調整”に挑戦しましょう。どちらも、全体的な明るさとコントラストの調整のことです」

全体的な明るさ・コントラストの調整には、基本的にRGBの3色が一つになった項目(画像内【1】)を利用すればよいとのこと。

「レベル補正は、バーに置かれた3つの点で感覚的に補正ができる機能。中央の点で全体的な明るさが、左側でシャドウ、右側でハイライトが調整できます。左右の点を内側に寄せるように動かせばコントラストが上がるので、自然な範囲で動かしてみましょう。カーブ(トーンカーブ)は、カーブを上の方向に上げると明るくなり、下げると暗くなります。また、カーブの左側はシャドウを、右側はハイライトの調整になります。そのため、カーブをS字型(例:画像内【2】)にすることで、シャドウ部とハイライト部に差が生まれ、コントラストが上がります」

調整項目の意味がわかれば、画像の補正もいろいろとチャレンジできそう。しかし、補正には注意も必要だという。

「次の2つに気をつけてください。

●レベル補正は中央の点、カーブでは全体的な上げ下げによる明るさ調整をメインにして、ハイライト部シャドウ部はあまり大きく触らない。

●色調の調整はRGB各色(画像内【3】)を動かすが、レベル補正は中央の点、カーブでは全体的な上げ下げによる調整をメインにする。

これを守らないと、不自然に強いコントラストや色のバランスとなってしまいます。細かな色味の識別や調整は慣れが必要ですし、スマホでの調整となると細かな点まで見えないので難しいでしょう」

細かな調整ができるようになったとはいえ、正しく使えなければ逆効果にもなってしまうのだ。

また、「スマホで撮影するときは、直射日光の下などコントラストの強い光が入る場所は避け、顔に影が出ないような場所を選んでください。Photoshopでも、元の画像がヒドければキレイな画像には仕上げられませんよ」とも。

これらに注意して、撮りっぱなしの写真とは一味違う美麗写真に挑戦してみよう。
(佐伯望)

Photoshop Touch for phone 画像加工