Androidへの脅威が世界規模で増加中!

緑色の部分が、Androidを狙ったマルウェアの割合。2010年は11.25%、2011年は66.7%、2012年は79%まで急増!(出典元:エフセキュア「MOBILE THREAT REPORT Q4 2012」)

フィンランドのウイルス対策ソフトメーカー・エフセキュアが発表した「2012年第4四半期モバイル脅威レポート」によると、Androidを狙ったマルウェア(悪意のこもったソフトウェア)が増加し続けているという。2010年は、世界中で検出されたマルウェアのうち、Androidを狙ったものが約11%。しかし2012年は、なんと全体の約79%まで急増しているとか! いったいどんな脅威が潜んでいるのだろう。エフセキュア・マーケティング部の久保田氏に聞いた。

「日本におけるAndroidを狙ったマルウェアは、優良アプリを装った動画閲覧アプリやウイルス対策アプリをダウンロードさせて個人情報を盗み、その情報を売ったり、金銭を請求したりするタイプのものが多いですね。一方、世界を見てみるともっとスゴいことが起きています」

世界ではもっとスゴいことが!? どんな手口なんだろう?

「知らぬ間に課金されてしまうことが多いんです。欧米では、コンテンツの課金や少額の支払いなどをSMS(ショートメッセージサービス)で決済する、『プレミアムSMS』というシステムが一般的なのですが、このプレミアムSMSを経由して不正アプリをダウンロード・登録してしまうと、個人情報をすべて抜き取られたうえ、勝手に課金されて、とんでもない額を請求されてしまうんです」

日本でも、SMSでいかがわしいアルバイトサイトや出会い系サイトから迷惑メールが送られてくることがあるが、それと同じような手口のようだ。しかも「バッテリー節約アプリ」や「アンチウイルスアプリ」など、一見“お役立ち系アプリ”の紹介を装ってSMSが送られてくることが多いというから、たちが悪い。さらに最近は、マルウェアの脅威がどんどん深刻化しているという。

「ついにAndroid向けのマルウェアを制作できるフリーソフトまで配布されるようになりました。これらのソフトを使えば、素人でもマルウェアを作ることができてしまいます。マルウェア作成ツールの制作者、そのツールで実際にマルウェアを作る人、それをばら撒く人、ばら撒くことでできたネットワークを買う人、そのネットワークを犯罪組織に転売・貸し出しする人…というように、闇業界ではこの1年ほどで完全に分業体制ができあがっています。これら海外の犯罪組織が日本に目をつける可能性も無きにしもあらずですよ」

こういったマルウェアに引っかからないためにも、スマホのセキュリティは万全にしておく必要がある。アプリは公式ストアからしかダウンロードしないことを心がけ、スマホにはアンチウイルスソフトをしっかり入れておこう。

(遠藤麻衣/verb)

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