スマホを使う時、最も無理のない姿勢とは?

来春発売の「Gesture」。体の動きに背もたれやシートがシンクロし、アーム部分も細かく調整できるとか

スマホを使い始めてから、肩や首に違和感を覚えたことはないだろうか? 最近海外では、スマホを無理な姿勢で長時間使うことにより、肩こりや眼精疲労、腱鞘炎などの症状が出る「Smartphone Syndrome」(スマホ症候群)が問題になっているという。

そんななか、注目を集めているのが、スマホ、タブレット、PCなど、様々なデジタル端末に囲まれた現代人に合わせて開発されたオフィスチェア「Gesture」だ。

開発元であるアメリカのオフィス家具メーカー・スチールケースは、スマホやタブレットの普及により、人間の“座る姿勢”に変化が起きていることに着目。世界各国でのアンケートをもとに、座位姿勢を9つに分類し、どんなシチュエーションでもデジタル端末を最適な姿勢で使えるデザインを実現した。

すぐにでもポチりたくなるアイテムだが、発売は来年の春…。それまで待てない!という場合、スマホ使用時の身体に負担をかけないためにいますぐ実践できることはないのだろうか。稲毛整形外科院長の南出正順先生は、「画面をのぞき込まないことが重要」と語る。

「スマホは表示される文字や画像が細かいため、画面をのぞき込んでしまいがちです。しかし、その姿勢を長時間続けていると、頭が前に倒れることを防ごうと筋肉が常に収縮するため、血流が悪くなります。また、首の前側にある斜角筋などが硬直し、本来前方向に湾曲している頸椎がまっすぐな状態になり、頭痛や肩こりの原因になるストレートネックを誘発しやすいのです」(南出先生)

会社や自宅のデスクでスマホを使う時は、椅子に深く腰かけて、猫背にならないよう背筋を伸ばす。また、机の上にヒジを乗せてスマホを目の高さに近づけ、画面を見下ろさないようにすることも意識したいポイントだという。

「電車やバスの車内でのスマホ操作はオススメしませんが、やむを得ず使う場合は、目線の高さに気をつけてください。立っている時はスマホを持っている腕のヒジを体にくっつけること。揺れる車内ではスマホを固定しようとして、腕や手首の筋肉に負担がかかってしまいます。またベッドで使う場合は、仰向けで操作するのなら特に問題はありませんが、ヘッドボードに寄りかかっている時は要注意。気づかないうちに画面をのぞき込んでいることが多いですよ」(同)

スマホを使う時は、10分くらいの間隔で肩を大きく回したり、画面から目を離して首を動かしたりすると、固まってしまった筋肉がほぐれると南出先生。ぜひ実践してみよう。

(成田敏史/verb)

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