アジア各国の「お国柄アプリ」カタログ

タイの洪水管理機関による無料の公式アプリ「WATER4THAI」。英語、タイ語で利用可能で、iOSとAndroidに対応している
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日本国内のスマホ普及率は25%程度といわれているが、世界にはスマホの普及率が60~70%の国も増えている。特に新興国のアジア各国では、「初めての携帯端末がスマホ」という場合も多く、スマホ普及率が極めて高い国もある。各国の“スマホ普及”がますます加速するなか、その国ならではのアプリも登場してきており、お国柄がうかがえるのが面白い。今回はいくつかの国の特徴的なアプリをご紹介しよう。

●ベトナム
旧暦(太陰暦)が調べられるアプリ「リク・ベト」。ベトナムでは、正月やお祭りなどは旧暦が基準。引っ越しや旅行をする際は縁起のいい日を選んで旧暦でお祈りをするため、旧暦アプリは必需品なんだとか。

●タイ
洪水被害が多いタイでは、洪水情報がわかるアプリが数多くマーケットに登場している。「WATER4THAI」は、タイの洪水管理機関による公式アプリ。雨量やダムの水量、高潮などに関する情報のほか、川に設置したカメラのライブ映像も提供する。「Thai Flood Reporter View」は、アプリ利用者やツイッターから投稿された洪水情報が地図上に表示されるので、リアルタイムで最新情報を共有することが可能になるという。そのほか、著名な僧侶の説法を聞いたり読んだりできる「iT-iDhamma」という仏教国ならではのアプリもお国柄アプリといえるだろう。

●マレーシア
イスラム教が国教であるマレーシアでは、食事規制のあるイスラム教徒ならではのアプリがお国柄アプリのひとつ。例えば、旅行者向けアプリ「Halal-Square」は、マレーシア国外でイスラム教徒向けの飲食店を探すことができる。また、マレーシアのタクシーは乗車拒否されることが多く、つかまえるのも大変。そんなときに便利ということで、マレーシア国内で注目のアプリが、タクシーを呼べるアプリ「MyTeksi」(利用料1回約60円)。現在地と目的地を入力し予約ボタンを押すと、近くを走っている提携タクシーが迎えにきてくれる。迎えにくるまでの目安時間や車体ナンバー、ドライバーの名前、料金の目安まで表示されるので安心だという。

●中国
大気汚染が深刻化している中国。そんな中国では汚染関連のアプリがいやでも注目を集めている。仕事や旅行で中国を訪れる人もインストールしておくと安心なのが、中国の主要都市のPM2.5濃度一覧がチェックできるアプリ「全国空气质量指数」だ。データは中国環境保護局と米国大使館のものを提供し、リアルタイムで情報更新される。また、毎年2万人以上の子どもが誘拐されるという中国には、誘拐児童を探すアプリ「失踪的孩子」なんてものも。ストリートチルドレンなど、誘拐児童と疑われる子どもの顔を撮影して送ると、誘拐された子どものデータベースに登録された顔と瞬時に識別。一致した場合は、登録者(家族等)に伝達され、発見されるという仕組みだ。

経済発展が著しく、スマホ普及台数も増えているアジア。今後、スマホユーザーを取り込むために独自のアプリを開発する企業がさらに増え、「お国柄アプリ」の顔ぶれもどんどん拡がりそうだ。

(辻村 文/HEW)

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