世界のWi-Fiホットスポット状況は?

現地の観光情報をチェックしたり、SNSに投稿したり…。もはやスマホは旅行に欠かせないツール。現地のモバイル事情は、今後ますます重要なポイントとなりそうだ

観光庁が外国人観光客に対し「旅行中に困ったこと」を調査したところ、最も多く挙げられたのが「無料公衆無線LAN環境」の少なさだったという(2011年10月「外国人旅行者の日本の受入環境に対する不便・不満」より)。

一方、世界の状況はどうか? 米モバイル広告会社Jwire社の調査によると、主要国のWi-Fiホットスポット数は次のとおり。

■主要国別 Wi-Fiホットスポット数 (2013年1月現在)
1位 韓国 (18万6759カ所)
2位 イギリス (18万2629カ所)
3位 アメリカ (13万7443カ所)
4位 中国 (10万4106カ所)
5位 フランス (3万5149カ所)

ちなみに日本は1万5736カ所。もちろんそれぞれ国土面積が異なるため一概に比較はできないが、日本よりも規模の小さい国が上位にランクインしていることを考えると、モバイル環境においては世界に大きく後れをとっているようだ。

では、実感としての使い勝手はどうなのか? これまで語学留学や単身旅行で世界中を旅してきたカメラマンの高橋佑馬さんに聞いてみた。

「僕がこれまで回ってきた国の中で、最もつながりやすいと感じたのはアメリカ(ニューヨーク)、2位がトルコ、3位タイ、4位ペルー、5位カンボジアという順番ですね。泊まっていたのは主にドミトリーなど一番安いクラスのホテルですが、これらの国はそうした場所でもネット環境が充実していました。無料Wi-Fiも整っていましたし、スピードも速かったです」

ニューヨークでは宿やカフェはもちろん、セントラルパークなどの大きな公園にもWi-Fiホットスポットがあり、快適に使用できたそう。また、トルコは都市間を結ぶ高速夜行バスの中でも無料でつなぐことができたという。

観光業に力を入れている国は、無料Wi-Fiも充実しているように思います。ペルーやカンボジアなど、観光産業で成り立っている国は特にそうですね。ペルーではマチュピチュの近くの村でも普通にスマホが使えましたから。タイは基本的には宿でしか使えなかったんですが、スピードはすごく速かったです。滞在中、日本のニュースなどをチェックするのに便利でしたし、ブログに画像もサクサクアップロードできました」

だが、逆に規制によってネット自体が使えない国もあったという。

イランなどは情報の統制をしているので、Facebookはもちろんホームページも見られませんでした。ただ、それを回避するためのソフトウェアがあって、スマホなどにインストールして使っている人もいましたけどね」

このように、無料Wi-Fiの普及具合をはじめとするスマホの使いやすさは国によりけり。海外を旅する際は、現地のモバイル事情をチェックしておいた方がよさそうだ。
(榎並紀行/やじろべえ)

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