涙なしには見られない…泣けるネット小説

仕事や恋愛、人間関係などで悩んだ夜は、ネット小説で思い切り涙を流すのも、いいストレス解消になるかも!?

最近、能動的に泣くことを目的とする「涙活」がブームとなっている。情動の涙を流すことでストレス解消につながるという。簡単なことのようだが、忙しく働くビジネスパーソンにとっては、なかなか難しいのではないか。今回は「最近、泣いてないな」という人、必見のスマホで読める「泣ける小説」を集めてみた。ハンカチの準備を忘れずに…。

●「見て見ぬふりの罪」/hana sakurai

母の入院を知らされ、慌てて妻子を連れて帰郷したビジネスマン。彼は、母が倒れた原因に思いを巡らすうち、母が感じていた多くの不安を直視せざるを得なくなる。そして、それらを自分が見て見ぬふりをしていたことも。わかっていながら認められなかった問題と向き合い始めた主人公に不安を感じさせまいと、病床の母が発する気丈な言葉には、胸がキュッと締め付けられる。主人公の心情を自分と重ねる読者も多いはずだ。

●「十年巻き戻って、十歳からやり直した感想/三秋 縋

20歳の記憶を持ったまま、10歳のクリスマスから人生をやり直すことになった主人公。失われし“1周目”の幸せな日々を取り戻すべく、予知可能な事件や過ちをあえて無視し、“1周目”をなぞって生きようとした彼だが、その人生は“1周目”とは正反対のものだった。そして、かつての恋人の横を歩いていたのは―。“2周目”の20歳のクリスマスに判明する真実と、2人のサンタが用意した美しいプレゼントに安堵の涙があふれてくる。

●「キッチンドランカーvs冷蔵庫」/栖坂月

ある夫婦が、幼稚園のバス横転事故で息子を亡くした。息子の死後、半年が経っても立ち直れず酒に溺れる妻。「彼女が元気になって新しい子どもができれば、幸福な日々が戻るはず」と夫が妻に贈ったのは、なんと“しゃべる冷蔵庫”だった! 冷蔵庫と交流するうちに、妻は悲しみの淵から少しずつ立ち直っていく。彼女が心の空白を埋めていくさまと、想像だにしなかった結末には、感動すると同時に励まされる気分にもなる。

●「百万人のカンパネルラ」/佐藤伊織

研究者になる夢を諦めて就職した主人公は、家へ向かう電車のホームに滑り込んできた「銀河地下鉄道」の中で、引きこもりになってしまった大学時代の友人と出会う。外に出られた喜びもつかの間、主人公をジョバンニと呼ぶ友人は死すべき運命を背負ったカンパネルラだと悟り…。予測可能な未来と、それに向かって走り続ける銀河地下鉄道の中で交わす2人の会話に胸が締め付けられる。2人の共通言語である「宇宙物理」が切なさを助長する。

●「手品師たち」/中山智幸

離婚することになった妹からの預かり物を届けるため、主人公はすっかり親しくなった義弟と、喫茶店で待ち合わせていた。義弟の趣味は、読書と写真と手品。別れの日、やってきた義弟は突然、彼に「1時間で10枚きっかり、互いのデジカメで写真を撮って交換しよう」と提案する。義弟がカメラに仕掛けた最後の手品とは? なすすべなく終わりを迎え

る大切な関係に終止符を打とうとする2人の姿が、やるせなくも清々しい。

感涙必至のストーリーばかりなので、読むときの周囲の環境には充分、ご注意を…。

(有馬ゆえ、矢口あやは/ノオト)











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