話題のメールサービス「Inbox」活用法(1)

受信トレイが空になると、こんなに素敵な画面が! 実はGmailアプリでも同様の画面が表示されるって知っていましたか?
※本画面はスクリーンショットです

SNSやメッセンジャーサービスの普及により、相対的に仕事上のやり取りなどフォーマルな用途に用いる機会が多くなった電子メール。かつては「時間を気にせず気軽に送ることができる」点が電話に対するメリットとされていたものの、スマホで常時受信できる環境になってからは、深夜や移動中などに届くビジネスメールの着信音がストレスになっている人も多いはずだ。

しかし、そんな悩みがスッキリ解消する日がやってきた。救世主となるのは、Googleが試験運用を始めた新しいメールサービス「Inbox by Gmail(以下Inbox)」である。

Gmailの発展形サービスという位置づけにあたるInbox。Gmailのアカウントをそのまま引き継ぎ、Gmailアプリとの併存も可能だが、最大の特徴はメールをタスク(片づけるべき用事)として扱う点にある。具体的には、届いたメールに対し「Snooze(スヌーズ/後で読む)」というアクションが選択可能。Snoozeすると、「翌朝」「週明け」など指定したタイミングまでメールが受信トレイから消去される。つまり、処理すべきメールの優先順位を明確に定めることができるわけだ。

単純な機能だが、後回しにできる用件が目の前から消えてなくなるのは予想以上の快感。今すべきことだけに気持ちを集中できるので、仕事の効率もアップする。以前からGmailに装備されているアーカイブ機能(受信トレイからメールを隠す)と併用すれば、受信トレイを常にスッキリさせておけるのもうれしいところだ。ちなみに、受信トレイが空になっている状態だと、画面上に爽やかな青空と太陽が表示される。この画面を見れば、メールがいかに心を曇らせる存在になっていたかがわかるだろう。

メルマガやオンラインショッピングのやり取りメールなどを、自動でジャンル別に仕分けてくれる「Bundle(バンドル/束ねる)」機能もInboxの優れた特徴。もちろん自分でBundleを作成することもできる。Snoozeと組み合わせて活用すれば、メールの処理効率をさらにアップさせることができるはずだ。

従来のGmailでも、Gmail側が“重要”と判断するメールを自動的に取り出す「優先トレイ」機能が用意されていた。ユーザーが重要度を指定することもできるのだが、やり取りする頻度が低いメールが外れてしまうなど、優先トレイ機能には読むべきメールを見逃すリスクがあったのも事実だ。

一方、Inboxはすべてのメールを平等に受信トレイ上で扱うのが基本。すぐ読む、後で読む(Snooze)、読まない(アーカイブまたは削除)の判断はユーザーがしなければならないが、そのことがかえって、メールに対する意識を高めてくれる。実際に筆者もInboxを導入してから、これまでは読まずに放っておいたメルマガなどのメールに目を通す機会が増えた。未読のメールが溜まっていくことにストレスを感じている人も、Inboxを試してみる価値が十分にあるだろう。

なお2015年1月15日時点では、Inboxは招待制の試験サービスとなっている。利用するためには、Inboxを利用しているユーザーから招待状のメールをもらうか、アプリを起動させ、サインイン後に表示される画面から申請メールを送る必要がある。自分で申請した場合は、招待状が届くまで数日以上待たなければいけない。また、試験サービスである以上、バグや不備がある点にも注意が必要。インストール後も当分はGmailアプリと併用したほうが安全だろう。

次回はメイン機能となるSnoozeを中心に、Inboxの使い方を紹介する。Inboxに興味がある人は、それまでにInboxを使う準備をしておこう。
(石井敏郎)

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