死後のFBアカウント、誰に託したい?

Facebookの「追悼アカウントの管理人指定機能」。自分が死んでしまったときにFacebookをどうするか……縁起でもないが、そんなことに思いを巡らせるきっかけになりそうだ

5月中旬、日本版Facebookに「追悼アカウントの管理人指定機能」が追加された。Facebookによると、“追悼アカウント”とは、「Facebookの利用者が、亡くなった方を思い出して偲ぶための方法」だという。ユーザーが死亡した場合、生前に管理人として指名された人がアカウントを引き継ぐことができる。管理人は以下3点の操作が可能だ。

・タイムラインで最上部に表示されるメッセージを投稿(例えば葬儀のお知らせなど)
・まだつながっていなかった家族や友達からの友達リクエストへの対応
・プロフィール写真とカバー写真の変更

これまでにも、生前に残した遺言の動画やテキストを、友人認証のもとFacebookに公開できる「If I die」というアプリなどはあったが、今回の機能は制限つきとはいえ他人にアカウント運用を託すという点が斬新だ。

ただ、死後にアカウントを残したいと思う人がどれほどいるのか、やや疑問が浮かぶ。そこで、20代から30代のFacebookユーザー男女200名にアンケートを実施した(協力:ファストアスク)。

「死後Facebookのアカウントを記念に残したいかどうか」を尋ねたところ、「残したい」は21.2%だったが、「削除したい」と答えた人は63.5%、「わからない」は15.3%と、あまり前向きではない人が多い結果となった

なお、削除を希望する人からはその理由として、「自分以外にいじられたくない」(30歳・男性)、「やり取りできないのに残しても意味が無いと思うから」(32歳・女性)、「自分の意思に沿う形で残るとは限らないから」(38歳・男性)といったコメントがあり、“自分が存在しないのに残しても仕方ない”という人が多い模様。

一方、残したいと考える人からは、「自分の存在をみんなに忘れてほしくないから」(23歳・女性)、「自分が生きていた証だから消したくはない」(39歳・女性)、「友人や家族に自分の足跡を見てもらいたいから」(37歳・男性)という声が寄せられた。SNSの使い方や捉え方によって、各々の理由も異なるようだ。

では実際にアカウントを託すなら、誰がいいと考えているのだろうか?

●追悼アカウント管理人を選ぶとしたら誰に任せたい?
※対象:「誰にも任せたくない」「わからない」を選択した人以外の93人
・親(25.8%)
・兄弟、姉妹(25.8%)
・友人(25.8%)
・恋人(16.1%)
・親戚 ※親、祖父母、兄弟、姉妹以外(4.3%)
任せたいと思った理由として、「やはり個人情報もあるので親ですね」(26歳・女性)、「姉。私のことを一番詳しく知っていそうだから」(39歳・女性)などのコメントが多く寄せられており、やはり最も信頼できる親きょうだいが過半数となった。

このアップデートについて、Facebookは次のようにコメントをしている。「大切な人を失った経験のある方の故人を悼む思いや、ご自身の死後にもアカウント上に生前の意思を反映したいという方々のご意見に触れ、(中略)今回の新機能の追加につながりました」

SNSも相続ができる時代。あなただったら、誰に“管理人”を託したい?

(末吉陽子/やじろべえ)

Facebook 追悼アカウント