バックアップの失敗を防ぐチェックリスト3

iPhoneではiCloudにバックアップする内容を設定できる。クラウドの使用容量を節約したいときに便利

iPhone 6sの登場に引き続き、今年もスマホ秋商戦の発売シーズンが近づいてきた。機種変更を検討している人もいるかもしれないが、そんな時に気になるのが端末に保存されたデータ。“どうやってデータを移行すればいいか分からない”、“失敗して重要なデータを失いたくない”という人のために、スマホに詳しいITジャーナリストの佐野正弘氏に、データバックアップのポイントを教えてもらった。

「一番手軽なバックアップ方法は、クラウドへのデータ保存。iOSであればiCloud、AndroidならGoogleアカウントと同期すれば、連絡先やメールなどの主要なデータが、自動的にバックアップされます」

ただし、iOSの場合には、Wi-Fi環境下でのみ、自動で同期される仕組みになっている。また、iCloudが無料で利用できる容量は5GBまで。写真や動画、音楽を大量に保存していると、容量制限を超えてしまうので注意が必要だ。その場合にはiCloudの使用容量を、50GB/月額130円から拡張できる。

また、iCloudにはパソコンで取り込んだCDの音楽や、自動バックアップに対応していないアプリのデータなどが保存されない。iPhone内のデータを可能な限り復元したいなら、iPhoneをパソコンに繋ぎ、iTunesにデータをバックアップしよう。バックアップを二重で管理できるため、安全性も向上する。

一方、Androidでは、Gmailやカレンダーなどの情報がバックアップ可能。さらに、最近では「Googleフォト」というアプリをインストールし、同期設定を行うことで、Googleに写真を無制限で保存できるようになった(アップロードサイズを『高画質』に設定した場合)。

その他、クラウドへのバックアップでは、ドコモの「ドコモクラウド」、ソフトバンクの「あんしんバックアップ」、auの「データお預かりサービス(OS5.0以上)」または「auバックアップアプリ」といったキャリアのサービスを利用する方法もある。バックアップできる内容はサービスによって異なるが、基本的にはGoogleとほぼ同じような内容と思っていいだろう。

「ただし、複数のクラウドにバックアップすると、何をどこから復元すべきか分かりづらくなるため、一元管理を心がけましょう。また、クラウドは自動でデータが保存されるので便利ですが、AndroidではWi-Fi以外での自動同期にはパケット通信料が発生します。Androidには標準でSDカードにバックアップを作成する機能もあるので、通信料が心配な場合は、SDカードにデータを保存するのも有効です

また、Androidでも、インストールしたアプリや、大抵のアプリで作成したファイルを、クラウドに自動でバックアップできないので要注意。移行したいアプリのデータがある場合は、SDカードにまとめて保存しておこう。

最後に、スマホでのバックアップミスを防ぐため、佐野氏にチェックリストを作ってもらった。機種変更の前などには、一度確認しておこう。

●Androidのバックアップ失敗を防ぐ3のチェックリスト
□Googleアカウントかキャリアのクラウドに登録し、バックアップの設定をしておく
□Googleフォトをインストールし、バックアップの設定をしておく
□アプリで作ったファイルをSDカードなどに保存する

●iOSのバックアップ失敗を防ぐ3のチェックリスト
□iCloudにバックアップする設定をする
□iCloudの容量が足りているかを確認する
□iTunesを利用して、パソコンにもバックアップを作成する

機種変更時以外でも、スマホの故障、誤操作など、データ消失の恐れはいつでもあり得る。大事なデータを守るためにも、バックアップは確実に行っておきたい。

(丸田鉄平/H14)

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