行列は控えめ!? 2015新型iPhoneレポート

カラーバリエーションはゴールド、シルバー、スペースグレイ、ローズゴールドで、容量は16GB、64GB、128GBの3つをラインナップする

もはやすっかり初秋の風物詩となった新型iPhoneの発売。今年も9月25日に発売となり、各地で行列が巻き起こった…かに思えたが、各店舗で事前整理券が配布されたり、多数の購入希望者がオンライン予約に流れたりしたことにより、目立った行列は起こらなかった。加えて今年から中国なども同一の日付で発売になり、国外への転売目的の業者が殺到しなかったことも大きな要因となったようだ。

携帯電話購入の行列フィーバーを作ったAppleが、自らそのトレンドに終止符を打った格好だが、予約数は過去最高に上っているという説もあるだけにその人気はまだまだ衰えることを知らない。ほかならぬ筆者もいち早く9月25日の早朝にiPhone 6s・128GBゴールドモデルを購入できたので、その使い勝手をレポートしていこう。

まずはデザイン。今回新たに新色のローズゴールドが加わったが、見た目は先代とほとんど変わらないといっていいだろう。しかし厚みと幅が6s、6s Plusともに0.1~0.2mm増したことに加え、重さが6sで14g、6s Plusで20g増加。6sに関しては、持ち比べればわかるものの、言われないと気づかないレベルといっていいだろう。また外装のアルミニウム合金の剛性が高まり、先代で問題になった“曲がる”というトラブルの心配が少なくなったことも細かな改良点といえる。

さて、デザイン面では現状維持を選択したAppleだが、中身に関しては様々な改良が施されている。代表的なものは、「3Dタッチ」と「カメラの進化」の2つだ。

まず、すでにApple Watchにも「フォースタッチ」という名称で搭載されている「3Dタッチ」だが、これは画面を押す力の“強さ”が検知できる機構のこと。液晶パネル裏に配されたアクチュエータ(駆動装置)の振動により、押下時に“クリック感”を錯覚できる。アプリのアイコンを強く押せば、よく使う機能のショートカットが表示されたり、ブラウザ中に画像を強く押せば、「保存」などのメニューが表示されたりするといった具合で、使い勝手はPCの“右クリック”に近いかもしれない。いささか地味な機能に思えるかもしれないが、心地よいクリック感と相まって使い勝手はバツグン。スマホ操作の新機軸となりそうな可能性を感じさせてくれる。

そして「カメラ」の大幅な進化。背面のiSightカメラは1200万画素になり、4Kビデオの撮影に対応した。6s Plusではビデオ撮影時にも光学手ブレ補正までサポート。またシャッター操作の前後1.5秒を記録する「Live Photo」という新しい撮影フォーマットも導入した。

ほかにも新型CPU「A9」を搭載するなど細かなトピックはいくつかあるが、総括するなら順当なスペックアップといっていいだろう。iPhone 6からの乗り換え需要にはインパクトが薄いかもしれないが、先代から細かい要素をブラッシュアップし、“名機”と呼ばれそうなポテンシャルを備えた完成度だけに、5s以前からの乗り換えには、高い満足度が得られそうだ。

しかし、「曲面ディスプレイ」や「非接触充電」といった次期iPhoneのウワサもチラホラ流れ始めている。新型iPhoneが出たばかりだが、来年に注目が集まっているあたり、スマホ市場における相も変わらぬ影響力の大きさに唸るばかりだ。
(吉州正行)

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