アダルトアプリ開発から転身!?「英語物語」制作秘話

「英語物語」のゲーム画面。4択式のクイズに正解すると、敵のモンスターを攻撃できる。数体のモンスターを倒した後に登場するボスに勝利すれば、次のステージへ
画像提供/FreCre

一部企業では公用語化が進められるなど、今後ますます必須スキルとなりそうな「英語」。勉強したい気持ちはあるが、なかなか時間が取れないビジネスパーソンも多いのではないだろうか。

そんな忙しい人のニーズに応えるべく、通勤や帰宅時のスキマ時間に学べる英語学習系スマホアプリが数多く配信されている。そのなかでも、最近、高く評されているのが「ゲームで英単語学習! 【英語物語】」Android版iOS版)。英語の苦手な主人公が、妹とともに日本全国を巡るというストーリーで、英語の問題に回答すると敵を攻撃できるというクイズRPGアプリだ。問題の難易度は「小学生」から「難関大学」まで学力に応じて選ぶことができ、出題されるジャンルも、単語や文法、発音問題やTOEIC、センター試験対策まで網羅されているという充実ぶりで人気を博している。

リリースから2年経った現在も頻繁に内容が更新されているが、このたびストーリーのアップデートが区切りを迎えるという。そこで、制作元であるFreCreの金子輝昭さんに、「英語物語」開発の裏側を聞いた。

現在、フィリピンのセブ島でアプリ制作を行っている金子さん。どのような経緯で英語アプリの制作を始めたのだろうか。

「もともとは会計士でしたが、プログラマになりたくて、ソフトウェア会社に転職しました。本業とは別に、趣味として作ったアダルト系アプリがヒットしたことが独立のきっかけです。人件費を安く抑えるため、フィリピンで人材を探そうとしていたのですが、もともと海外志向が強かったこともあり、思い切ってセブ島に会社を作りました」

起業後しばらくは、アダルト系アプリを制作していたという。しかし、「セブ島まで来て、何をしているのだろう」と考えるようになったそうだ。

「より人の役に立つ事業を行いたいと考え直しました。海外にいるメリットを生かそうと思った時、英語が話せる人が周りに多いことが強みだと感じ、『英語物語』のアイデアが浮かびました。そこから、3カ月で初回リリース版を開発し、その後は2週間に1度アップデートを繰り返しています」

本格的なゲームシステムでありながら、しっかり英語も学習できると、リリース直後から注目された「英語物語」。現在はiPhone、Androidを合わせて50万ダウンロードを超え、アクティブユーザーは9000~1万人ほど。人気アプリとなった現在も、比較的小規模の体制で運営している。

「現在は日本人4人、フィリピン人2人の計6人体制です。私がプログラミングを行い、そのほかのシナリオ制作やユーザーインターフェースの設計、英語翻訳、問題作成、総務をそれぞれ1人ずつで分担しています。問題の監修はTOEICでも高得点をマークしているフィリピン人の元英語教師が担当。また、キャラクターデザインはWebマンガ家の方にお願いしているのですが、その方が制作を引き受けてくださったことが、アプリにとってのターニングポイントでした。人気に火がついたのには、このデザインが大きく貢献していると思います」

いよいよストーリーのアップデートが完了する同アプリ。金子さんの今後の展望を聞いた。

「アップデートは5~6月までに完了させる予定です。その後は、今までのノウハウを生かした別のアプリの制作を考えています。日本だけでなく、世界に向けたアプリを作りたいですね」

リリースから2年経った現在も支持され続けている「英語物語」。この春は、同アプリで英語の学習を始めてみてはいかがだろうか。

(杉山大祐/ノオト)

<関連リンク>
▼英語物語.com
http://eigomonogatari.com/

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